Cベース設計言語の一つ SystemC のイベントがパシフィコで行われた。昨年の参加が約 420人で今年はそれを越える入場者だったそうだ。
昨年は、ちょうど「SystemCによるシステム設計」の日本語版が出版されるくらいでかなりの参加者がこの本を購入していたように記憶している。今年も「C/C++によるVLSI設計」の最新刊が発売になり上手い商売をしているなと思った。
さて、プログラムは、最新の SystemC の最新動向やロードマップを OSCI から発表があった。特に最近状況だと Forte と ST Microelectronics がコーポレートメンバーに加入。Chairman に富士通の長谷川隆氏になったりしている。また、個人会員であった Indivisual Member が廃止、Key Contributor Level も若干の変更が加えられた。更に Promotion Group が正式に設置され、今まで以上に SystemC の普及活動などに期待出来るようになった。
続いて、長崎大学の柴田裕一郎氏による「長崎大学におけるSystemCを用いたLSI設計教育」と題した招待講演が行われアカデミックの立場での SystemC を使った背景や地域的に九州地区に LSI 企業が多いという特性を生かした科目新設の話は SystemC を導入しようと考えている企業に参考となっただろう。
特に面白いと思ったのは、RTL や論理合成からボトムアップで SystemC を教えている点。普通は逆だろうと考えると思うが、まずは難しいと先入観を取り除く為にこのようなことをしたそうだ。でも、最初の取っ掛かりを学生に付けてもらうには良いカリキュラムだと思った。
他にも SystemC チュートリアルやユーザー事例などもあり非常に有意義だった。企業の中には、Cベース設計なんて高位合成がタコだからまだまだだよ。と言われ続けているけど、そんなのお構いなしで先行投資をしてでもいかに早く新しいツールを使い出してノウハウを付けて力を温存し、いつかブレイクが来るであろう時を待つ企業がいることを忘れてはいけない。